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上達への扉 |
大きく売り込まれたものが一気に切り返す低位株がいつくか今月には出てきている。場帳を250銘柄ぐらい書いていると今月はそういう動きが出ているのに自然に気がつく。そのような値動きの具体的な変化という事こそ相場で重要な唯一の要素なのだから、場帳という道具がない限り、細かい値動きを系統的、時間的に知る手だては無い。つまり書いている人以外に上達する要素さえ初心者には無いということが分かる。だから面倒であるが、相場をする限り、場帳を書かない生活はあり得ないのである。(一時的に長期で数ヶ月とか数年とかお休みする時は書く必要はもちろんないが、、)
3104 富士ボウ 189(高値) 115(安値) 64%(上昇率) 3103 大和ボウ 313 203 54% 4064 カーバイト 241 172 40% 7721 トキメック 337 233 44% 6937 古川電池 280 149 87%
などで好材料が出たものもあるが、あまりこれといって理由無く上げるものも多い。半年ぐらいで半値とか4割ぐらい高値から大きく下げて3−6連続のダラダラしたつたいの陰線の後、3ー6ヶ月を一気に抜くような劇的な大陽線があまり底付近で揉むことなく立ち上がるから、数日とか数週前のド安値は何だったのだろうか?と不思議なキモチになるが、底で投げさせられた人を気の毒とは僕は思わない。上げる前に拾い上げた後に利食う人が上手いということであり、上げる前に投げて損をして玉が薄くなる人が下手という事である。この上手い下手というのは値動きへの対処という「行動の上手い下手」という事であり、上げ下げを当てる上手い下手でなはないのだ。買いから入る以上は予測は常に『上げる』以外にないのである。2つほど利食いを試しに入れてみたが、その後下が堅いものが多いから、相場の値動きに変化が出てきたなと感覚的に感じている。だから玉の厚みを異銘柄に増して行くという行動に僕の場合今はなっている。利食いで薄くなるのと損で薄くなるのは天地ほども異なるから、損をしたくなければ玉を維持増加する必要があるが、下がれば下がるほど心理的に追いつめられて苦しいから逃げたくなるものである。それでわずかに戻した所でやれやれと損を出して売ると翌日から大きく上がり始めるというような事が相場では実に良く起きるのである。
相場には上手い人と下手な人の2種類の人間しかいないが、その比率は圧倒的に下手な人の割合が高いから(多分98%ぐらいが統計上下手な人である)そういう人の比率が短期間で変わるという事は100年200年たっても起き得ない。大半の人は「下手」という自覚にたどりつくまでおよそ平均で2年ほどが実際にかかっているのでる。真っ当な相場塾をやってみて、全ての道具ややりかたの事を教えても3年で起きる上達というのは限度があるのが実際に結果としてわかるからでもあるし、感覚と技術と資金管理という絶対的な拠り所の無いものに上達するのは容易ではないからである。いかに科学が進化しても投機は人間が欲望によって動かす対象である以上、ますます下手の比率が高まり愚劣化する市場特性は今後も高まるだろう。 金さえ有れば参入が容易で、しかも小口が増えれば増えるほど(小口=資金1億円以下の人)全体資金の中で下手な人の資金の比率は高まるから、いくらでもお客さんがやってくるのがこの市場の素晴らしい部分である。広告宣伝は証券会社がしてくれるし、税制の誘導は国がしてくれる。証券教育の全てが未だに分析と予測に偏る以上、いくらそんな事をしてみても、玉操作が上達することな永久に起き得ないのは言うまでもない。入り口の所が既にダメなのである。最近は未成年にも簡単に口座を開いている所もあるらしい。審査がいい加減だから、親の筆跡を偽造したらチェックのしようがないそうだ。為替で学生が大損してしまい親が立替えるような事も実際相当に起きているという。携帯電話取り引きの普及も愚劣化に多分拍車をかけていることになると思う。やり方が刹那的で感情的になれば勝てるはずがないのだが、目の前でリアルに大きなお金が増減するのを他人事のように冷静でいられるわけがないのである。情け容赦のない商取引だがウェブの功罪だと割り切る以外にないだろう。だから落ち着いて一般の仕事のような集客の必要性がないのだから、いかに自分の玉操作と資金管理を巧みに行うか?という部分に全ての努力を集中すれば事足りる。 投入時間と生産性に相関はほとんど無く(最初の頃の資料の作成などは無論それなりの時間と手間はかかるが),上手くなるとほとんど仕事らしい仕事もなく、夢のように大きな金が儲かる仕事というのもそうそう他には無いから、相場というものは永遠に人を魅了して引きずり込む魔女のようなものであると思う。
だからこそ、自分の専門性というものを縛り込む必要が有る。銘柄にしても売買法にしても道具にしても徹底して自分に有利な専門を作るというのが成功への絶対必要条件である。そういう視点から見れば、デタラメな人ばかりいるのだから、少し波の一部を取れるようになるだけで、圧倒的に有利な条件で相場と向き合う事が出来るようになるのだし、相場をする限りはそうなれないと運以外に勝つ要素が何も無い人になってしまう。運が良いことは誰にでも起きるが、運が永遠に良い方向で続くという事は経験上起き得ないのだから、やがて運が無くなると坂を転げ落ちていく事になってしまう。だから上手いという事は運が無い時に、損が少ないという事でもある。つまり損を少なくするために損きりをするという仕事になることもある。その損が最小になるために試し玉の損切りがまず最初の正しい練習の過程になるのは、だから必然と言って良い。 試し玉や2分割の基本の玉操作は当てるためではない、感覚の醸成の基礎として認識するべき「体験」なのである。いかに当たらないか?を自分で実感することで、自分の投資行動のあるべき方向を知ることからしか上達という道は誰にも開かないのである。
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17:22, Monday, Oct 29, 2007 ¦ 固定リンク
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