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公示地価下落の示すもの |
ベアマーケットラリー 戻り相場を英語ではそう呼ぶらしい。下げ相場の途上の戻りの場面のことで、本格的な上げ相場のことではないらしい。 最近では、去年の4−6月の戻りとか12月の短い反騰などのことを言うのだろう。特徴は、上げる時間が短く、その後の下げの時間と値幅のほうが大きいので、結局は長い時間軸では安値を更新していくということになる。ラリーと呼ぶからには、ある程度の時間の継続性があるのだろうが、数週間から数ヶ月ということだろう。うねり取りをするのなら。うねりの一辺は上げよりも下げのほうが長く大きいのだから、売るほうが楽で儲かりやすい。簡単なほうをしたほうが失敗が少ないから戻った所を分割で「売れ」というのである。突っ込みを買って、素早く戻りを売っても利益にはなるが、利は薄いし玉操作が忙しく難しいのである。どうせやるのなら楽なほうが良いと思う。 今回の目先の底は3.10のトピックス700割れだったが、そこからちょうど今日で2週間の戻りで110円強戻ったことになる。率で16%ぐらいだから、短期間ではよく戻したほうかなと思うが、いつもの2週のリズムの動きということだろう。ちょうど昨年12月の戻りの値幅と良く似ている。期末の決算対策で年金買いで支えたという事だろうが、さてこのまま春高が継続するのか興味深い所だ。このまま上げが継続するのかどうかは後になってみないと誰にも無論わからない。上げると思えば買えば良し、下げると思えば売れば良し、どちらでも好きなほうをすれば良いのである。1−3月に3000万ほどつなぎで現物を拾っていたのだが、今日の前場までに8割ほどは利食いで逃げてしまった。売り残したものもあるが、戻りが鈍いのでしかたない。大半が数日から2週ほどしか持っていない。だから大きな利食いにはなりっこないのである。2月は売り主体で1000万以上の利食いだったが、今月はまだ200万と実に儲けが少ないのは利食いの主体が買いだからだ。 資産価格の変動には、ある程度の長い時間軸によって天井と底を形成するという特徴がある。代表的な資産では、株式、債券、不動産などがある。昨日、公示地価が発表になっているが、住宅地、商業地ともに全国的に下落していることがハッキリとしたようだ。特に都市部の商業地で08年に急騰したものほど下落が急激だ。名古屋と東京都心部が急落している。きっとバブルだったのだろう。調査は1月1日時点だから、現在は更に下落していることなる。現在は再販マンションというのが売れているらしいが。3LDKが1800万円だという。業者が言うには100年に一度のお買い得らしい。(笑)都内で昨年坪100万以上した土地が現在40万だというから秋からそういう土地にまた安いマンションを建てて売るという計画が目白押しらしいのだ。従ってまだまだ下がると見ておいたほうが良いだろう。人口が減少する国で不動産が上がる合理的な理由は無いから、都心の特殊な商業地区は別として、日本全体では不動産は長期的に低落傾向を抜け出せないだろう。リクルートの江副さんもそう書いていた。不動産の値付けが収益還元方式に変わったのだから、今後不況で収益が全体的に大きく下落する局面では不動産価格の下落は急激なものとなるのが自然だろう。リートに破綻が出るのはやむを得ないと思う。 リーマンショック以降、銀行貸し出しに急ブレーキがかかって、取り引きが成立しなくなっているという。都内でも新築ビルのテナントが埋まっていない物件が目立つ。雇用調整でオフイス面積の縮小が急激に進んでいるせいもあって、当面不動産価格の下落傾向は続きそうだという。 日本に限らず、アメリカも欧州も同じか更に酷い状態であるのは報道の通りで、これから長い時間をかけて、凝った不動産関連の不良資産を解していくという暗く長い時間が待っている。23日にアメリカ財務省が不良資産買い取りのための官民合同のファンド設立の概要を発表したが、どうも資金規模が小さすぎるような気がする。これではせいぜい5000億ドル分くらいしか分離は出来ないのではないか?と専門化のコメントがあった。 ルービニ教授の推計では年末時点のアメリカ不良資産の概算が4兆ドル近いというから、とてもこの規模では金融システムが健全化するとは思えない。ファンドが動き始めてからでないと評価するのは早計だとは思うが、不良資産は時間とともに増殖するのはどこでも同じだから、一気に大きな資金を投入して早く処理したほうが結局は安上がりだというのは日本の例を見るまでもない。 現在の状態は 1 株式、不動産などの資産価格が大きく世界的に下落している 2 総需要が蒸発して雇用が悪化し、設備に過剰感が大きい 3 資源価格も大きく下落して物価がデフレ状態になりつつある 4 信用収縮が急激に進み、企業倒産が頻発している 5 生産と消費が急落して貿易量が減少している 6 これらを反映して資産価格の大半が下落している
という負のスパイラル状態に突入している。特に90年代から発達した金融技術による証券化商品の拡大によって、過去と比較して巨大な不良資産が全世界規模で発生してしまったというのが今回の世界恐慌の特徴である。 したがって、過去の循環論と同様なペースで今後資産価格が回復するという希望を持つのは楽観すぎると個人的には思う。 日本の2003年までの調整には1990年から14年を必要としたが、同様な時間をアメリカの不動産は必要とすることになるのだろうと思う。 2003年からの日本の回復には外国人の大量の不良資産の買い取りがあったが、今回はそれに期待するのは状況からは難しいだろう。したがって、株式は良くて安値のレンジの往来相場が当面続くのだろうし、悪いと更に底抜けということも頭に入れているほうが良いと思う。目先の底に到達するのにも一相場終わったら大抵は3年ぐらいはかかるのが通常の循環のケースである。 NYの高値は07年10月だったから、まだ高値から一年半ほどである。高値から現在までの時間帯と同様な長さの下落の時間帯がまだ残っていると考えるのは普通なのだろう。世界的に景気が底を打って回復に向かうには長い時間がかかると思われる。 |
20:12, Tuesday, Mar 24, 2009 ¦ 固定リンク
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