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  猿の惑星
「世界全体が大幅な貿易黒字を出すためには、相手方となる別の 惑星を見つけなければならない」――。ノーベル経済学賞受賞者で、 米プリストン大学のポール・クルーグマン教授は14日、台北市で開 催されたフォーラムでこう述べ、未曾有の景気後退となった今回の世 界的危機から早期に脱却するには、夢物語のような解決策しかあり得 えないとの認識を示した。今後10年は、1990年代の「『日本の失わ れた10年』よりも悪い」という。
 それでも今日の東京は大きく戻した。売り方の買い戻しか押し目買いは別として、酒田で3本押した所はすかざす戻る所は上げ相場の典型的な値動きだから、また戻り高値圏での値動きの派手な動きはしばらく続くのは不思議ではないと思う。昨年6月から9ヶ月も派手に下がれば、それなりの日柄と値幅の自律反発があるのは当然であり、1929年から33年にかけての世界恐慌の暴落局面でも3ヶ月くらいの中期的な反発はあったのだから、今回がそれに該当するかどうかは別として、それなりの反発の場面にあると個人的には思う。当時の指数はピークから82%下落しているのだから、今回のピークがNYダウで14000ドルとすれば底値は2500ドル前後に当たることになる。それはクルーグマンのいうある意味での「別の惑星」的な光景がこの地上に現れるということだろう。不吉な予測をするなと強気の反発を買う事だろうが、、
 金利をゼロにして流動性を極限まで追加して資金がジャブジャブの状態をFRBが作っても、それが投資と消費に廻らないで現金として積み上げられてしまえば、いわゆる流動性トラップという状態が生まれ、金融政策は一向に効かないという現実が生まれてしまう。金(流動性)は積んだだけで動きが無い限りは、絵に描いた餅で終わるというのが現実なのだろう。あのヤンキーがついに貯蓄を始めたというのだからじつに参ること受けあいである。なんと現在の貯蓄率が5%になるというのだから、その分の消費は自動的に落ちるのだ。70%が消費の国の5%が落ちれば、それだけでマイナス3.5%になる。これに生産と設備投資の減少が加わると恐ろしい数字になるのだろうということぐらいは馬鹿でも気がつく。すると1929年のようなことが多分起きるという事なのかもしれない。負債の返済以外に資金が使われないのは90年代の日本そのものの状態で、個人の正解が全体の過ちという合成の誤謬状態が自然に生まれてしまう。特にアジアを中心に貯蓄率が高いということは、他に投資機会や対象が無いという事であり、需要<供給という古典的な資本主義の生産過剰に原因があるのだから、先食いしてしまった需要が戻るまでに時間が必ずかかるという事でしかない。
それがクルーグマンのいう日本の失われた10年よりも酷いというのがノーベル賞学者の身体温度ということか?「猿の惑星」という昔の映画を思い出した。砂浜で見つけたのは確か自由の女神だったと思う。

23:17, Friday, May 15, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 携帯

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